醤油などに使われている甘草(かんぞう)についての考察

甘草(かんぞう)はマメ科の植物であり、根の部分は漢方薬で幅広く使われています。漢方では主に矯味剤として用いられ、君臣佐使の理論を完結するために欠かせないものとなっています。他の生薬の効き目を和らげるのが矯味剤の役割ですから、甘草(かんぞう)の必要性は極めて高くなります。

 

漢方薬としては、緩下の効能を有する大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)の名前に入っていることで有名です。漢方薬として使わるものについては、低カリウム症を発症させる副作用に注意が必要です。

 

甘草は薬用としてだけでなく、一般の食品の甘味料としても幅広く使われています。醤油の甘味を出すためにも使われることがありますから、意外と身近な存在です。食品として用いられているものについては、過度に副作用を心配する必要はありません。

 

メーカーが許容の範囲で使っているもので、天然由来の成分でもありますから、賢く使えば安全です。本来は醤油に甘味料を加える必要はありませんが、大量生産と品質維持のバランスを両立させるために、現在では使われることがあります。

 

漢方薬の大半に甘草が含まれているのも、副作用を抑えるためです。矯味の効能とは別に、鎮痛や鎮咳などの効果もあります。効能の幅が広いために、単に矯味薬として使われるだけではない生薬となっています。五性の分類では平性となり、五味は甘味に分類されています。甘味は脾胃に入って、消化器系の問題を改善させると考えられています。
矯味薬となる甘草は安全性が高い生薬ですが、漢方薬として使う場合には用法用量を厳守することが大切です。食品の甘味料として口にする場合でも、尋常ではないほどに大量に使えば弊害になります。減塩のためにも、甘草が入った醤油は適正な範囲で使用することが重要です。

 

甘草は2000年前から漢方で用いられ、副作用の仕組みも経験的に分かっています。今では西洋医学の知見も合わせて、成分の分析も行って対処ができるようになっています。

醤油などに使われている甘草(かんぞう)についての考察


醤油などに使われている甘草(かんぞう)についての考察